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「……お帰り……」
ああ、光はいつものように可愛いな。
神木光(カミキヒカリ)……俺の従姉妹で両親が外国に居るため一緒に暮らしている。
少しとはいえ俺と同じ血が流れているとは思えない可愛さだ。
「ただいま。ほら、居間に行くから離して」
「……わかった」
優しく言うと少々名残惜し気に離れた。
「ありがとう」
軽く頭を撫でる。
「……うん……」
顔を赤くして照れてるのかな?
とりあえず二人で居間へ行く。
「ただいま」
「おかえりー」
母さんの声が聞こえる。
「母さん、今日学校でさ……」
「瑠璃ちゃんに会ったんでしょ?」
いかにも『知ってるわよ』といった顔で言われた。
「……なんで知ってんの?」
「なんか昨日の夜に着いたらしくてね、今朝あんたが出るちょっと前に弥生さんが挨拶に来てくれたわよ」
さいですか。
……聞いてないよ。
ちなみに弥生さんは瑠璃ちゃんの母親だ。
「それで今日パーティーするから」
「引越し祝いみたいなこと?」
「そうよ。あんたも手伝いなさい」
「じゃあ瑠璃ちゃん来るのか」
「当たり前でしょ?さっさとしなさい」
「早く教えてくれればよかったのに……」
「……なんか言った?」
手に持つ包丁がキラリと光る。
「いえ!掃除でも致します!!」
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