22人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
自らの信念に忠実だった。
心が動きそうな時は、何よりもそうあろうとする。
そして絶対の自信で語り、行動し続けた。
個性の強さは、時として必要以上にアクの強さを印象づけ、相手を困惑させることもあった。
欲求へのこだわりは、子供のような純粋さ。
具体的には、老いて身につくしたたかさ、があった。
僅か34歳の人生。グランプリのキャリアは満10歳を過ぎたばかり。
しかし、グランプリでの10年はセナを研ぎ澄まし、レースばかりか人生の高みへと押し上げたのだろう。
そんなセナはグランプリに、人生に、何を感じ、どう生きようとしていたのだろうか。
昨年(1993年)行われたアングラ・ドス・レイスでのインタビューに、
セナ・フィロソフィーのキーワードが見え隠れしている。
セナの“心の解放区”で発した、印象深い言葉に、
今、もう一度耳を傾けたい。
最初のコメントを投稿しよう!