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窓から差し込む斜光は、先程まで申し訳ない程度であったのに、欝陶しいほど自己主張するものに変わっていた。
少女は身体を起こすと、まだ覚醒仕切っていない目で窓の外を睨んでみる。瞬間、彼女の目がはっと見開かれる。
「今日、だったよね」
誰に言うでもなく呟いた少女の顔は、みるみる締まりが失くなっていった。
少女はベットから跳ね起き、洗面台で顔を洗うと、自身のライトブラウンの髪を丁寧にとかし始める。
入念にとかした髪の毛を見て満足そうに微笑むと、服を着替え、もう一度、鏡の前で髪型を整える。
しばらく鏡の前でちょこちょこしていた少女であったが、ようやく満足したのか嬉々とした表情で部屋を後にするのであった。
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