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あれから3日がたちました。
海音くんは、毎日来てくれています。夜も1時間くらい。
その度に、海音くんは私が居なくなった後の学校の話などをしてくれます。懐かしい友達の名前も出てきます。
体育祭で海音くんの組が優勝した事、合唱祭で私が好きな歌を歌った事。色々な話を聞きました。
とても、嬉しかったです。海音くんの事をもっと好きになりました。
私の方はと言えば…いまだに告白していません。
ええそうですよ。私はチキンですが何か?
でもいつか…近いうちに、絶対告白します!もうこんな状況になると、海音くんに会えたのは運命のように感じますね!
「なーにが運命だバカヤロー。」
後ろから声がしました。海音くんの声ではありません。今の時刻は夜中の2時ですから、海音くんどころか人っ子一人見ないはずなのに…
……ていうか、人に見つかった?
「あー、俺は人間じゃないから、安心しな。」
よかった、人じゃないみたいです。
………………!?
「だ…誰ですか!?さっきから私の心を読んでいるのはっ!?」
「俺。」
振り向くと、変な見かけをした人が居ました。
ヴィジュアル系みたいなチェーンやら安全ピンやらが大量に着いた黒ベースの服、真っ黒なクルクルパーマ、もの凄く眠そうな顔、手には謎の書類の束とボールペン、背中にはギター……
危ない人、出現です。
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