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ただ今、夜の7時です。
海音くんは今日も、来てくれてます。これで会えるのも最後ですね……
告白のチャンスは…今だけですね。
今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ今がチャンスだ「上山は、いつまでゾンビでいられるんだ?」
「はひっ!?」
うはぁ、緊張してたら変な声出しちゃいました。恥ずかしい。
「いや、いつまで上山に会えるのかなーって…」
このタイミングでそれを聞きますか……
「今日で…最後です………」
「え…」
海音くんの驚く表情が、胸に痛く刺さります。
「今日で会えるのは最後です。そして、私が居なくなったら、私に関わった人の記憶から、私に関する記憶だけ全て消えます。もちろん、海音くんからも……」
「なんだよそれ!そんな事あってたまるか!」
「もう決まった事なんです!」
…………思わず声を荒げてしまいました…………
重い沈黙。この空気嫌です。
「………もう二度と、会えないのか……?」
「会えないし、私の事を忘れます…」
「………何でそんな事に…」
「知りませんよ!私だって嫌です。好きな人に二度と会えないなんて!」
「え?」
!!
私、やらかしましたね。
「好きな人に二度と会えなくて、その人の記憶にも残らないなんて……嫌です………嫌に決まってます………」
なんか吹っ切れました。涙も止まらないですし。
「………蘭…………」
「!」
海音くんが私を下の名前で呼んで、抱きしめてきました。
凄く、あったかくて、優しくて…
「俺も好きだ……蘭……」
「海音くん……海音ぇ……」
私も海音に思い切り抱き着きます。涙は止まりません。
「海音ぇ……離れたくないよぉ……やだぁ……………」
「離さねぇ。お前に迎えが来るまで、絶対離さねぇ。」
海音が更にきつく、私を抱きしめます。
海音の顔を見上げると、凄く真剣な表情で、私を見ていました。
「海音……ありがとう……」
「…やっと敬語、やめてくれたな。」
海音の表情が柔らかくなりました。
そして、そのまま、キスをしました。
涙は止まりません。
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