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「あっ、もう落ちちゃった」
砂時計に気付くと軽くティーポットを回しティーカップ2つ交互に紅茶をいれていく
「ありがとうございます」
アリスがいれ終えたのを確認するとティーカップを口に運ぶ
「どう?昨日街で買ってきたの」
少し心配そうにアリスはシロウサギを見つめる
「美味しいですよ、ブレンドティーですか?」
柔く微笑みアリスの質問に答えると次は自分が質問する
「えぇ、少し高かったんだけど美味しそうだから買っちゃったの」
アリスは照れるように笑う
「そうなんですか、でもいい買い物しましたよ」
「そう?ありがとう」
シロウサギの言葉を聞くとアリスはティーカップに口をつける
それを見計らったようにシロウサギは話を始める
「じゃあ本題に入りますよ」
シロウサギは新聞を机の上に広げる
「まず、このゲームの期限は一週間、開催は明後日からです
参加者はこの国に住む者全て、武器は何でも使用可
とにかく貴女の首をとった者が次期国王です
もし誰も貴女の首をとれなかったら貴女がこの国の国王になります」
シロウサギは重要点をパッパっと話す
「ちょ、ちょっと待ってシロウサギッ」
シロウサギの話の早さについて行けなくなったアリスは一旦シロウサギを止める
「あ、スミマセン、一気にしゃべりすぎましたね」
シロウサギは自分のミスに気づくと口に手を当てアリスに謝る
「いいえ、私こそついて行けなくてごめんなさい」
アリスもシロウサギに謝るとシロウサギは優しく笑い話を続ける
「まぁ、簡単に言うと明後日から何でもありの殺し合いです」
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