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「ちょっと待って?」
シロウサギの言葉をアリスは再び遮る
「何ですか?何か質問でも?」
シロウサギは先刻の様な笑顔で答える
「何度も話を途切れさせてごめんなさい
先刻殺し合いって言ったけど何故?
殺しのターゲットは私だけでしょう?」
不思議そうな顔をしてアリスはシロウサギに尋ねる
「えぇ、確かに狙われているのは貴女だけです
しかし、正確に貴女を殺そうとしている奴らはまず、力のい強い有力なものを殺そうとします」
「・・・・何故?」
「そちらの方が誰にも邪魔されず貴女を殺せます
それを考えると狙っている者同士の殺し合いも勃発します」
「・・・・」
シロウサギの言葉にポカンと開いた口が塞がらないアリス
「・・・どうかなさいましたか?」
「いえ、あたし自分のことしか考えてなかったから、そこまで考えられるシロウサギがすごいなと思って」
アリスは尊敬した眼差しをシロウサギに向ける
「そ、そうですか?
貴女にそう言ってもらえるなんて光栄です」
アリスの言葉にシロウサギは少し頬を赤らめ嬉しそうに笑う
「コ、コホン、話がそれてしまいましたね」
頬を赤らめていたシロウサギは我に戻り一つ咳払いをすると話を元に戻そうとする
「あ、ごめんなさい」
アリスもハッとなりシロウサギに謝る
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