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「よく集まった、今日は次期王についての会合だ」
女王の言葉に国民だけでなく城の者もざわめく
「………せ、静粛に!!」
女王の言葉に唖然としていた大臣は我に返り再び声を張り上げる
ザワ…ザワ…
しかし国民は先刻の様に静かにはならない
それほど女王の言った事は重大な事だと言うのを示す
「静粛に…大臣の命令が聞けないのか?」
静まる様子の無い国民に今度は女王が直接静かな声で言い放つ
国民は女王の方をザッと一斉に見、シン…と静まる
「続けるぞ
今、王家の血筋の者に跡継ぎとなれるような者は一人もいない
そこで私は一人の一般少女に王の座を譲りたいと思う」
国民は皆、驚き慌てだす
中にはあまりの衝撃的過ぎて倒れそうになる者まで現れた
「女王陛下、何を仰るのですか!!」
女王の言葉に大臣は目を丸くして叫ぶ
「私の言葉に何か不服でもあるか?」
女王は大臣を冷たく睨み付ける
女王に睨み付けられた大臣は血の気が一気にサァァと引き顔を青くする
「………も、申し訳ございません」
女王の視線の恐怖からやっとの事で女王に謝罪を告げる
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