-森のアリス-

3/8
前へ
/14ページ
次へ
「………これは?」 見出しを見てアリスは呆然とする 「女王が昨日の会合で発言したそうです」 シロウサギの言葉など耳に入らずただアリスは呆然と新聞を読む 「な、何かの間違いだよね?」 我に戻ると新聞を否定する 「…………」 アリスの言葉にシロウサギは無言で下を俯く 「……何で私なの? 何故王族に全く関係ない私が…」 アリスは頭を抱えしゃがみ込み泣きそうになる 「大丈夫です、僕が貴女を守って見せます だから……泣かないで下さい」 シロウサギはしゃがんでアリスと目線を合わせ慰めるように言う 「でも…首を捕るって 私…殺されちゃう…」 「そんな事させませんッ 何があっても!!」 シロウサギは先刻よりも大きな声をあげアリスの涙を手で拭う 「…シロウサギ」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加