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私が探していたものが残っていないか、何も残っていない城跡を探し回った
「ふぅ…さすがにあの爆発じゃ何も残らなかったか…そろそろ帰るかな……ん?」
(……にものか…なっ……い………らな……)
(……うです……はま……す…なかっ……すね)
「…話し声?」
こんな辺鄙な場所に来るのはどんなやつらか興味があったため、気付かれないように近づいてみた
「……やれよ、生臭ボーズ」
「フン、そんな物、何の気休めにもならん」
そこには金髪の僧侶と赤髪長髪の男、しゃがみこむ青年と金姑をつけた少年がいた
「…でも、そーゆーのって理屈じゃねェだろ?」
赤髪がそう言うと、僧侶はしゃがみ、
「俺が経を読むのは死んだ者のためじゃない」
そう言って、読経を始めた
――一切の迷いを撃ち殺す様な曇りの無い声――
私は驚いた
死んだ者のためじゃない読経をする坊主なんて初めてだったし、そいつは神々しかった。そしてそこにいた四人は私から見たらそう、太陽のように輝いて見えた…
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