~弐時限目~ 精霊は神秘的でキラキラした奴らばかりじゃない

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「悠翔君とイチャつきなさい、って」 「ダメー!」 元気だなぁ。ってか、なんでこの人たちは吉本の気まぐれを律儀に実行しようとしてるんだろう? 「まぁ、そろそろ帰るとしようか。いい時間だ」 気がついたらもう5時。今から帰れば6時には家にいることが出来る。 「そうですね」 「僕なんか空気になってなかった?」 「気のせいだって、松茸は松茸じゃないか」 「そうだね。僕は松茸……って、それってただ生えてるだけってこと!?」 「あ、わかった?」 「わかるよ!」 ゲーセンを出て6人で歩く。歩きながら皆でアドレスの交換。松茸が異様に騒がしかったので未有ちゃんが松茸の口の中に松茸の携帯を突っ込んだり、それにキレた松茸が未有ちゃんを追っかけて吉本に転ばされた。そんな時間が凄く楽しかった。 帰宅。既に母さんと妃奈は家にいるみたいだ。 ちなみに父さんはいない。何年か前にどっかに行った。が、何故か毎月金だけは振り込んで来るのでどっかで生きてるのは確か。でも音信不通。ちなみに妃奈は父さんに会ったことがない。 部屋に戻ったはいいが、ここでイベントが発生した。ゼロがいない。ラッキーイベントではあるが、身構えていたこっちとしては気が抜ける。
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