215人が本棚に入れています
本棚に追加
今、俺は朝飯である食パンをかじりながらテーブルの上で繰り広げられている姉妹喧嘩を見物している。
今日は土曜、つまり休日。なのでゆっくりと朝飯。
休日の朝は食パンと決まってたりする。
そして紅茶。実はティーサーバーがあるのでそれを使って飲みたいのだが、葉っぱがない。だからインスタントで我慢という現状。そろそろ買わねば。
“だから姉さんは嫌なのよ!”
“うるさいわね!悠翔様が食事中でしょ!”
“さっきからそればっかじゃない!”
こんな会話、テレビ見てたら2人とも握り潰すのに。今はテレビをつけるのが面倒なので暇しなくて済むというものだ。
いやぁ、滑稽だ。アッハッハ。
「ごちそさま」
使い終わった皿とコップを台所へ持ってき、部屋に戻る。
現在9時過ぎ。さて、今から何して過ごすか……。
“悠翔様、携帯に着信がございますよ”
「ん?あ、ホントだ。ありがと」
ティフィアはなんかメイドみたいだな。そこまで仕えてくれなくてもいいんだが……とか思いながら結構ありがたい。
「吉本からメールか……内容は……」
『10時に駅前に来てくれ』
丁度いい。暇してたところにこれはありがたい。
家から駅までは自転車で10分位だから、どっちにしてもあと30分は暇だな。
最初のコメントを投稿しよう!