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“奈々華、えらい楽しそうやな”
いきなり知らない精霊が出てきた。全体的に赤いな。
「精霊?」
「あ、ボクの精霊」
“フレイや。よろしゅうしてな”
「あぁ、よろしく」
精霊にも、関西人っているんだなぁ、と心の中で感心してしまった。精霊界にも関西ってあるのかな?
“フレイじゃない、久しぶりね”
“お、ティフィア。久しぶりやん”
勝手にこっちの精霊まで出てきました。ってか、どうゆう時に出てくるんだ?気分か?気分なのか?
「知り合い?」
“そうです、しばらく会ってなかったものですから”
「世間って結構狭いのねー」
“そうやなぁ”
ここで吉本がこっちに来いという合図を出してるのに気付き、奈々華さんを連れて3人の元へ。丁度よく松茸がかなりブルーになって帰って来た。
「とりあえずお昼食べるとこ決めよ」
「ただ、俺抜きで、だ」
「ナニユエ?」
「いろいろやることがあってな。なに、昼飯の間だけだ」
「妙なことを思い付いたな、貴様……」
「さぁな。じゃ、また後で」
ひらひらと手を振って吉本は去っていった。
「……昼どこ?」
「おぉ、松茸。生きてるならそう言ってくれ」
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