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「大丈夫じゃないって!私も!」
3人共財布を取り出してお金を出そうとしている。いくら出そうか迷ってるみたいだ。そこで俺も財布を取り出す。
「いや、待って!大丈夫、これ使ったから!」
俺は財布の中からパフェ無料券と書かれた紙を取り出して見せる。
「パフェ無料券?」
「そういやこの前吉本からそんなのもらってるの見たな」
「吉本は甘いがそこまで好きじゃないから」
吉本という男はワインが好きで甘いものや特にカスタードクリームを好まない男。昼間っから蒸留酒を飲むことも最近ではしばしば。もちろん、犯罪ですよ。だが、酔ったところを見たことがない。
「そうなんだ」
「納得できるかも」
等と吉本についてや松茸についての話をしながら4人でパフェを食べること10分、すぐにパフェは無くなった。
「結構食べたなぁ」
「そうだねぇ。奈々華、太るんじゃない?」
「別にいいって。ボク、太ったら運動すればいいし」
「奈々華さんみたいな人は太らないですよ」
「確かに」
太った奈々華さんは見たくない。いや、奈々華さんだけじゃないが。
すると麻里亜さんが携帯を取り出してメールを確認して言った。
「吉本君戻ったって」
「速いな。まぁいいや、行こう」
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