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外に出て吉本と合流。昨日の罰ゲームは今からだと言う。
「奈々華、まずはこっち来て」
「まずはってそんなにあるの?」
「今日1日、という約束だったろう?」
「お前もずいぶん乗り気だなぁ」
「まぁな」
こいつがこうなってる時は5割の確率で俺も危ない。
奈々華さんが麻里亜さんに連れられちょっと離れた場所で何かされてる。
「吉本君、終わったよ」
「何したの?」
「これ何?」
「それは今日1日、私の声がよく聞こえるように、って吉本君が」
「ぃよぉしもと君?こんなモノ、どこで……?」
「作った」
「そうだったぁ……」
あちゃー、という感じで眉間を押さえてしまった。そんなことよりこいつの万能性を忘れてた。
「どうしたの?」
「こいつは昔からなんでも出来る奴だ。こんな物程度なら簡単に作りやがる……」
「小型化のトランシーバーを改造しただけだ。こんな物、川村でさえ簡単に出来る」
「じゃあ、僕にも今度教えてよ」
「いや、松茸には無理だ」
「なんでだよ?」
「お前に細かい作業は向いてない。そもそも、教えてもすぐ忘れるだろ?」
「まぁね」
「バカだ」
「バカだね」
「バカですね」
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