~参時限目~ Sクラスの人も中身は普通の学生だったりする

11/41
前へ
/331ページ
次へ
この馬鹿は修正不可だ。そう全員が思った。 吉本が歩き出した。 「どこ行くの?」 「そうだなぁ……川村の家は?」 「まぁ、いいよ。多分誰もいないし」 「じゃあ、決まりだな」 6人で俺の家へ。駅から歩くこと20分。自転車なら10分なんだけどな。 「鍵が開いてないということはやっぱ誰もいないな。入っていいよ」 「「「おじゃましまーす」」」 「2ヶ月ぶりだなぁ」 「お邪魔します。そうだな」 「そうだっけ?まぁいいや、とりあえずその辺座って。椅子足らないから松茸は床に生えといて」 「しょうがないな」 (((あれでいいんだ……))) さっきから女の子3人の息がぴったり合っている。そして松茸は床、他の4人がソファー、俺は立ってる。 「で、俺んち来て何すんの?」 「罰ゲームの続きだ」 「もうやめようよ……」 「ダメダメ、じゃあ、奈々華は悠翔君連れて悠翔君の部屋に行ってきて」 「えぇ!?」 「待て。川村、ちょっと」 吉本にこっちにこいと言われたのでそっちに行く。そして松茸がまたしても邪魔だからどかしてくれという話だ。ならなんで呼んだのやら。 「松茸、もうすぐ俺の可愛い妹が帰ってくるかもしれん。玄関で正座して待ってれば会えるぞ」 「マジで!?ぃやっふー!」 速いなぁ。もう正座してるよ。
/331ページ

最初のコメントを投稿しよう!

215人が本棚に入れています
本棚に追加