東方紅魔郷より「亡き王女の為のセプテット」

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原曲「亡き王女の為のセプテット」     永遠に続く そう思っていた 貴女が聞いたら愚かよと笑うでしょう   主を残して 去り逝く従者は 微かに謝罪と感謝を呟いた   貴女が望めば 運命-サダメ-は変わるのに 愚かよと貴女は笑って目を閉じた   針を止めた時計をただ眺めても辛くないのに   鍵をほどく様に時計の針が心を抉る   溢れ出すのは 悲しみと怒り 寂しさだけが言葉に変わってく   もしも貴女が私を見たら 微笑みを湛え 愚かよと言うでしょう     私を見つめる 愚かな主は 運命を操る 罪深き幼子   例え運命を書き換えようとも 幾時も持たずに命は尽きるだろう   先立つ無礼に詫びる言葉さえ 呼吸に掠れ   今にも泣きそうな主にかける言葉は一つ   二度と出逢えぬ愚かなる姫 私はちゃんと笑えていますか   貴女に出会い 貴女に仕え 貴女と過ごし 楽しかったです     素直になれなくて 伝えられない思いがあった   でも貴女を見れば一目で分かる 貴女の「従者だから」    「主だから」   別れを告げる時が来るまで 二人でずっと寄り添っていよう   生まれ変わってまた会えるから さよならせずに運命-サダメ-を信じて   ─愚かでもいい、大切だから、貴女の側に、居させて下さい─
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