~夢~

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……そこには誰もいなかった。 しかし、目線を下に落とすと一歩先に私のではない足跡があった。 私はここに居るのは危ないと直感し、すぐに外に出ようとすると大きな雷音と同時に勢いよく雨が降り出した。 ザアァァァァァァァァ…… 普段の私なら雨ぐらいなら外に出るけれど、今は出産予定日まで一週間。雨で体を冷やしてはいけな…い……? 私はお腹に手を当てた。 …何も無い。妊娠しているのにお腹の膨らみが全く無い…どうして? 私は訳が分からずその場に立ち尽くしていた。 ………ミシッ……… その時、私の後ろにまた誰かの気配を感じ振り返った。
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