プロローグ

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「(遅れなきゃいいけど……)」  玄関先の靴箱の上に置かれた時計をチラチラと気にする可憐。彼女の頭の中を、そんな言葉が何度も何度もループしていた。  そうして今日、四月七日。  学年も高校二年へと上がり、彼女にとって今年度初めての学園生活が始まろうとしていた。
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