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先生の退屈な話しも無事に終わり、空葉の顔が見れて満足だった緋姫は明日に備えていそいそと帰る準備をしていた。
そんなとき。
「緋姫ちゃんも一緒に帰る?」
まさかの空葉からのお誘いに、緋姫は感動した。
かつてないほどに。
しかし、そんな言葉を遮って紅葉が口を挟んだ。
「え、だめだよ。緋姫ちゃんの家がどこかわからないし」
「いえ、実は一人で心細かったんです。ご一緒させて貰えますか?」
「え、でも…」
「うん、いいよ?僕が誘ったんだし」
こうして波乱の下校時間がやって来た。
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