陽一

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「お邪魔しています。」 「いらっしゃい。」 裕ちゃんはいつもの笑顔で言ってくれた。 裕ちゃんは着替えるために2階に行き、有紀はキッチンでコーヒーを入れていて、今この部屋にいるのは私と陽ちゃんだけだった。 「ストラップありがとう。」 この前のお礼を言い私は携帯に付けたストラップを見せた。 「付けてくれてるんだね。」 陽ちゃんは嬉しそうに言った。 私は陽ちゃんのこんなに嬉しそうな顔初めて見たような気がした。 「美紀ちゃんも明太子もらいに来たの?」 「そう。 明太子美味しかったよ。」 「もう食べたの?」 「さっき有紀に明太子スパゲッティ作ってもらった。」 「アハハ、早いね。」 陽ちゃんに笑われた。 なんかおかしい事言ったかな? 笑われる覚えもない。 よくわかんないし陽ちゃんの事はほっておこう。
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