生きたい

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「俺は…幸せになってもいいかなぁ?母さんや親友は怒らねぇかな?」 真っ白な病院のシーツをぎゅっと握りしめた。 シーツのしみはどんどん増えていく。 「もし2人が怒っていたとしても…俺のために生きてくれ!」 兄貴がきつく抱き締めてくるから、俺も背中に腕を回す。 頼りない涙を流してるくせに、兄貴の身体は俺より大きくて……安心した。 「隼人、俺はな……」  
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