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「そんな、僕じゃない。二つ目の傷は、きっと他の誰かが…!」
「間違いなく、お前だよ」
そう言うと、刑事は立ち上がった。
男は、納得がいかない。
「どこを、彼女は脇腹の他に、どこを刺されてたんですか」
「知りたいか…」
刑事は、深く息を吐くと、
「よく聞け」
突然。ハラハラと涙を流して、
「二つ目の傷とはな…」
そして、こう言った。
「心の傷だ」
「マジッスか!?」
刑事純情物語【終】
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