あるパン職人の物語

闇とパン

　
男は工房を飛び出した

続いて助手と息子も

犬はきゃんきゃんと啼いている

『お前、ウイルスを調べているな？ｸｸｸ､ウイルスを作ったのはおれだー！はーひふーへほー』

角の生えた男は語尾に変な言葉をつけそう言った

『なぜ、こんなことをする』

男は憤怒の色を隠しきれずに問う

『あんたは天才のパン職人だ。あんなパン････いや、カビを作ったんだからな！』

『だまれえ！』

角の生えた男は乗ってきた小型の浮遊船舶から✊のようなものを出し、男を攻撃した

ばき！

『ぐぁっ！』

『あんたの研究は終わりだ！俺があんたの工房を潰してやる！』

『や、やめろ････』

男は傷だらけになりながらも悪魔のように笑う男を諫めた

『だーまれ！やっちゃうもんねー！』

その時

『やめるんだ！！』

勇ましい声が、響いた