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守るパン
叫んだのは、息子だった
『誰だお前!』
『僕は、この人の息子だ!君の目的はわからないが、こんなことはやめようよ!』
『やーなこったい!俺は俺のやりたいようにやるんだもんね!』
その言葉に、息子はキレた
ビュオ!
息子は高く飛んだ
『と、飛べるのか・・・・』
父さえ知らなかったようだ。まさか息子が空を飛べるなど
『な、なんだこいつ!』
角の生えた男は✊で殴ろうとした
『食らえ!!アーンパンチ!』
『グギャー!』バイバイキーン!』
男は唖然としていた
息子が、悪を撃退したのだから
『・・・・息子よ、お前は・・・・』
『そろそろ、名前を下さい、父さん』
『・・・・・・・・先程のパンチ、アンパンチと言ったか。見事だった・・・。お前の名は、アンパンと正義の意を込めて、アンパンマン・・・・だ』
男は初めて息子に名を与えた
『・・・・息子よ、いや、お前はもう息子ではない。釜から現れた正義の使者だ』
『私を父さんと呼ぶのはもうやめなさい。私を、オジサンと呼びなさい』
『おじさん・・・・』
『ジャム、私の名だ』
『ジャム・・・・おじさん・・・・?』
『ああ。それでいい』
男はにっこり笑った
『またいつあいつが現れるかわからん!今のうちに体勢を整えるぞ!私は整備工場に勤めてたんだ!武器や乗り物なら簡単に作れるさ!!』
『は、はい!お願いします』
『私も手伝うわ、アンパンマン!』
『バタコくん・・・・』
『バタコさん・・・・』
アンアーン!
犬も叫ぶ
『こいつの名前はチーズでいいか』
『そうね』
『ですね』
その日から、アンパンマン、ジャムおじさん(バタコ、チーズ)
そしてバイキンマンの征戦が始まったのだった・・・・
完
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