演説中盤

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過激な批判派が頭に血の上った(つまりいつも通りの)恋空信者と大人気無く言い合っているのが好きだ 言葉遣いの悪さを指摘されると飽きたとかいう棄て台詞を残していなくなるのを見送るのはとてもとても虚しいものだ 哀れな信者達が雑多な矛盾だらけの反論を用意して健気にも立ち上がってきたのを批判派が筋の通った理屈で反論の矛盾点もろとも木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える 批判派が話に加わった遠征先で擁護派の子たちと穏やかに矛盾点について語り合うのが好きだ まだしも常識をわきまえた子供たちが恋空の矛盾点について知っていて、ギャグ……フィクションとして好きなのだと全く問題無い答えを返しているのを目にした時など、ひどく穏やかな心地になった オタツリや夏目ナナ(*13)の同時多発あははに滅茶苦茶にされるのが好きだ 必死に更生させるはずだった信者たちが恋空菌(Virus)に脳の奥まで冒されどんどん深みにはまって廃人同様の有様になっていくのを見るのはとてもとても悲しいものだ 信者の人海戦術に押し潰されて殲滅されるのが好きだ 信者の中身の無いワンパターンな反論をあほらしくて……読む気にもならずに、数時間ほったらかし……目を離していたらいつの間にか逃げ出したことにされているのは屈辱の極みだ
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