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俺と千佳は滝から焼却炉であったという話を聞いた。
それを聞き、俺は始めは信じられなかった。
だが話している滝の顔と、竜介と小夏の顔を見ればその話が本当だということがわかった。
「……そうか…。…よく話してくれたな…。」
話を聞いた俺と千佳はショックを受けていたが、それ以上に滝達はショックを受けているだろう。
ずっと愛理を助けることができなかったのを後悔しているようだった。
「…本当に済まなかった……。愛理を助けることができなくて……。」
そういって、滝は俺と千佳に頭を下げてきた。
「……顔を上げてくれ…。」
俺がそう言っても滝は顔を上げなかった。
だから俺は続けた。
「…悪いのは滝じゃない。竜介でも、小夏でもない。だから俺達に謝る必要はない…。でも俺達はけじめとして謝らなきゃいけない人達がいる…。」
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