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「決まりのようね」
千佳が満足したように言った。
「そのようだな。」
これで今年の夏休みの予定が少しは埋まったか。
のんびりできるといいけどな……。
…………そう。これが始まり。なんてことはない。ただ来たるべき休みに仲のいい友達と泊まりに行こうと言っただけ……。だがこの選択こそが、彼らの運命を容易く決めてしまった。誰も責めることなどできない……。誰もこれから起こることなどわかるはずがないからだ……。
始まりの物語は終わった。
時を進めよう。
来たるべき恐怖と惨劇に向けて…………。
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