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ペタッ……
ペタッ……
このままくればこの足音を立てている正体が明らかになるだろう。
俺は冷や汗を流しながらも、音を立てないようにゆっくりと立ち上がった。
そして、俺は左の階段の影に移動し、その影から右の階段を見ることにした。
ペタッ……
ペタッ……
(…後少しだ…。後少しで見えるはず…。)
俺は逸る気持ちを抑えて、左の階段の影からじっと右の階段を見ていた。
…だが、俺が足音の正体を見ることができなかった。
ペタッ……
ペタン。
だが足音は踊り場に下りる寸前で止まった。
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