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部屋で見つけた写真の少女だった。
だが写真と違い、顔や露出している肌は生きているとは思えない程白かった。
少女は俺の顔を見ると不気味に笑った。
『ふふふ…』
「っ!?う……うわぁああああ!!!!!!」
俺は無様に悲鳴を上げ走った。
俺が走ると、後ろから声が聞こえてきた。
『…かくれんぼをするの?……ふふふ……逃がさないよ…』
俺は右の通路へ走ると、1番手前の部屋へ入った。
そしてクローゼットの中に入り、息を潜める。
そうしていると、あの足音が聞こえた。
部屋の中に入り、部屋を歩きまわる。
(…頼む…。見つからないでくれ…!)
俺は必死に願っていた。
…そして、足音は部屋から消えた。
(……助かった…)
俺はほっと胸を撫で下ろした。
………だが……
『見ぃつけた。ふふふ…』
…突然、クローゼットの中から声が聞こえた。
そこには、少女が『居た』。
「っ!?………くそっ…」
今度は叫ぶ事も出来ずに、ただ…呟いた。
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