報い

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聞こえてくる音は足音で、それも1人ではなく、2人分の足音が聞こえてくる。 「…てことは…この足音…もしかしてこの館の…!」」 竜介が気付いて言ってくる。 「…多分そうだろう…。この館にいる奴らは最低でも2人以上のはずだからな…。」 俺がそう言うと、小夏が気になったのか聞いてきた。 「…それって何でですか?」 「…俺達が2つに分かれた時、どっちも襲われたろ?俺達がいた書斎と滝達のいた焼却炉のある部屋じゃ結構離れてるし、1人でやったとは思えないんだ。」 俺の説明を聞くと小夏は納得したように頷いた。 「とにかく今はこれからどうするかを考えよう…。」 滝が声を潜めながら言った。
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