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― リンッ …
鈴の音が響く。聞きなれた、今日の昼間も聞いた涼音。
「……!?」
周りを見渡す。どこにもいない。
大体、アイツをあの庭以外で、ましてや夜になど見たことがない。
「幻聴…?」
いくら何でも疲れすぎだろう。
― リンッ …
……違う。幻聴なんかじゃない。
「…………どこだ」
どこから響いてる?
― リンッ …
目じゃ頼りにならない。耳で必死に音を追う。
すると、すいよせらるかのように足が動きだした。
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