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外を歩くと自分の息がかすかに白い。
「…まだ夜は寒いな…」
昼は春の陽気だが、夜風は耳にキンとくる。
街灯の灯りも薄暗く、足下がおぼつかない中、1人ゆったりと歩く。
……そんな中、路地を一陣の強い風が走りぬけた。
「…なっ!?」
巻き上げる風に思わず顔を覆う。
その風は通り抜けるとすぐにおさまった。
「…………なんだったんだ?」
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