エスパー刑事

4/5
前へ
/5ページ
次へ
(ただの噂だと思っていたが・・・) まさか本当に存在したとは。 「高橋さん、俺も一緒にここから抜け出す事は可能ですか?」 「もちろんだとも」 うなずく高橋。 「テレポーテーションする際、私に触れていなさい。そうすれば、一緒に警察庁に連れて行ってあげよう」 地獄で仏とは、まさにこの事だった。山田は助かったのだ。この危機的状況の中、無事に帰る事ができるのだ。 その時だった。 突然、部屋の扉が開く。目をやると、犯人グループの一人がそこにいた。 「いたぞー!」 まずい。見つかった! 「高橋さん!」 「分かっておる」 見ると高橋は、両手を十字にクロスさせて目を閉じ、何か集中しているように見えた。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加