鼠の恋

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鼠の恋

今日も好きな子と一緒に遊ぶ 昼は普通の人間… でもこれでも無理をしている。 夜になると鼠に戻る 薄汚い溝鼠に… 人間になるといろいろ苦労するみたいで体中の毛が抜けていく… 薄汚い体がどんどん惨めになっていく でも、 それでも人間のあの子にあいたくて 今日も無理をして人間になりすます。 本当はあの子は俺が溝鼠だという事に気づいているのかな? そんな事悩んでばっかいるからまた毛が地面に落ちる。 なんで自分は鼠に生まれてきたのだろう… ほとんど毎日そう思う。 神様を憎んだ 母を憎んだ そして自分を憎んだ 自分が鼠だとあの子に気づかれたら嫌われてしまう でもあの笑顔 あの仕草が忘れられなくて… 今日も君の隣りで楽しそうに話す偽りの自分がいる。 鼠なりにアナタの事が好きだから…  
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