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鼠の恋
今日も好きな子と一緒に遊ぶ
昼は普通の人間…
でもこれでも無理をしている。
夜になると鼠に戻る
薄汚い溝鼠に…
人間になるといろいろ苦労するみたいで体中の毛が抜けていく…
薄汚い体がどんどん惨めになっていく
でも、
それでも人間のあの子にあいたくて
今日も無理をして人間になりすます。
本当はあの子は俺が溝鼠だという事に気づいているのかな?
そんな事悩んでばっかいるからまた毛が地面に落ちる。
なんで自分は鼠に生まれてきたのだろう…
ほとんど毎日そう思う。
神様を憎んだ
母を憎んだ
そして自分を憎んだ
自分が鼠だとあの子に気づかれたら嫌われてしまう
でもあの笑顔
あの仕草が忘れられなくて…
今日も君の隣りで楽しそうに話す偽りの自分がいる。
鼠なりにアナタの事が好きだから…
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