まさおの日記(その一)

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でも、どうしたらいいんだろ? あっ、言っとくけど、ぼくんちの、じゃ口は上げたり下げたりするやつじゃなくて、ふつうの十字になった『そばぼうろ』みたいなやつだからね。 ぼくは、いろいろ考えて手をグーにしたまま、じゃ口をりょう手ではさんで、ひねってみたんだ。 でもぜんぜん動かない。 それで今度はやさしくパンチしてみたんだけど、びくともしない。 ようし、それならと思って今度は思いきりパンチした。 “ゴンッ” 「いったーっい!」 泣きそうになったよ。手のゲンコツのところがへこんでた。 でも泣かなかったよ。これくらいで泣いたら、お母さんにしかられるからね。だって男の子だもん。おチンチンついてるもん。
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