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再び騒めきはじめる。絶対会長になろうと意気込む声も聞こえた。
「ただし、ダメ会長の場合。すぐ役員を辞めさせられ、別の人間に会長を引き継いでもらう。
因みに、その事も内申書に書かれる。この学校はいろんな意味で社会に注目されているからな。
そうなった会長は人間性が疑われ、大学受験や就職活動に支障をきたすだろう」
また、静けさが戻った。その様子を神田は楽しそうに眺める。相変わらず性格のねじ曲がった野郎だよ。
「脅かしすぎたかな。ま、会長降板なんて滅多に無いから安心していいよ。『印』はもう隠してきた。チーム行動は二人一組まで」
舞台袖に手招きする。そこから出てきたのは、他の生徒会役員。
背丈程もある大きな紙を広げてみせた。
遠くて見えにくいが、びっしりと名前らしきものが書かれていた。
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