白い夜

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「こんばんはぁ✋」 いつものナンパより 少し声をおさえ 「まだまだ飲み足りない ご様子で⤴」 笑顔を振りまき言うと 「何ぃ?キャッチ? どこの店?」 「○○」です! 「あー何か聞いた事あるけど 行った事ないなぁ」 「でしょ! 新規開拓は大事っすよ」 「行ってもいいけど 明日も仕事だしなぁ」 「仕事、何時からっすか?」 「朝9時からよ! あぁ、あんまり寝れない」 「じゃあ8時まで 飲めますね⤴」 「あはは! 全然寝れないじゃん」 「まぁいいかぁ! いいよ!行こう!」 (マジで心の中で 100回くらいガッツポーズ) 初めてキャッチであげた 思い出に残る お客さんだった。 (キャッチ中の 話の内容はかなり 省いたけど💧 あんまり覚えてないので ご勘弁ください。) 一緒に店に入ったとき 秀さんと目があった 俺を見て一瞬微笑んだ。 そして 「いらっしゃいませぇ!!」 秀さんが大きな声で言うと 従業員みんなが 声を合わせ 「いらっしゃいませぇ!!」 ホール中に響き渡った。 俺は震えた。 何ともいえない感情が 全身を襲った。 そして初めての 白い夜が始まった。
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