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接客中に秀さんに呼ばれた。
「やるねぇ直人!今日は
帰ってこないかと
思ってたよ。」
と笑顔で言われた。
そして
「何を喋っていいか
わからないんでしょ?」
「じゃあヒントあげるね!」
「この女とヤリたい!
って心底思って
接客してみな。」
「そしたら、どうしたら
いいか分かるでしょ?」
そう言われた後
タバコに火をつけて
考えた。
というより
思い出した。
自分が今まで
どうやって女を
口説いてきたかを…
女を口説くため…
笑い、雰囲気、気配り
色々必要だが
要はバランス。
笑わしすぎてもダメ。
ただの面白い奴になる。
雰囲気だけ作りすぎてもダメ。
ただのカッコつけの
勘違いヤローになる。
気配りすぎてもダメ。
普通に神経質の
細かい奴になる。
全て、その客のニーズに
合わせたバランスが大事。
そのニーズを知るには
まず仲良くならないと。
じゃあ、まずは笑いだな
そう思いタバコを消し、
テーブルにもどった。
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