白い夜

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取り合えず俺は 履歴書を出そうとした。 しかし、その瞬間… 「うん!いいね! 採用!いつから来れる?」 と言ってきた。 「早っ!!」 (しまった!思わず ツッこんでしまった!) すると秀さんは笑いながら 「お前、面白れぇな。 歳いくつだ?」 「あっ、ハタチです」 と答えると 「名前考えてきたか?」 と言った。 「え?…名前…ですか?」 と言うと 「名前だよ。源氏名! 店で使う名前!」 「いや、考えてないですけど。」 「じゃあ入店日までに 考えといて。」 「いつから来る?」 「いつからでも大丈夫です。」 と答えると 「じゃあ今日からね」 と言った。 (だから早いんだって💧) 今度は心の中で ツッこんだ。 秀さんは 「お?今度は ツッこまねぇんだ」 とか言うから 「いや。心の中で ツッこみました。」 って言うと また笑いながら 「じゃあ夜の12時に 店に来て! 名前、考えてこいよ! あっ、フルネームな!」 と言い さりげなく伝票を持ち その場を後にした。
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