二股

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優子は仕事に行く前に仏壇の前に座り、一樹に問い掛けていた。 「………一樹……私って最低かなぁ? 武人との事があった後に春樹とも………。 貴方の息子なのに……。我慢できなかったよ。 私………これから春樹にどう接すればいい?」 武人と付き合いながらも、春樹にも気持ちがある自分に気付いてしまった今…… 武人に会わす顔がない……。 うまく、何もなかったように振る舞う事ができるのか……? また、武人に求められても拒めない…… 春樹に対してもそんな気持ちもあるし………。 最低……… 二股してる優柔不断な女……。 「……仕事行かなくちゃ……。」 優子は武人には普通にうまく接する事ができるか不安だったが、仕事にむかった。
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