不安定

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その主婦は飯田 千穂さんという。 俺は千穂ねぇと気軽に甘えていた。 千穂ねぇは仕事には容赦なく厳しい! でも、合間、合間に見せる優しさ、顔に似合わずに豪快な笑い、かと思えばキレると怖い…… でも、そんな喜怒哀楽が激しい千穂ねぇは裏表がなくて好きだ。 「春樹!今タバコ吸いたいから奥入るから~!」 「はぁ~い。年寄りはゆっくり休んで下さい!」 「バァカ!まだまだ私は現役だかんね! なんなら試してみるぅ~?」 そう言いながら、タバコの煙りをわざと俺に吹きかける。 また………優子とは違う大人の色気に俺は少しドキドキとしてしまう……… 「アハハ!まだまだケツの青いガキには興味ないからぁ~!」 やっぱ余裕をかます大人の魅力には勝てない。 俺ってMかなぁ……と千穂ねぇと話しする度、何度も思ってしまう………。 でも、優子オンリーだから…… 千穂ねぇには魅力を感じて動揺もするけど……… 優子だけだ!と心の中でいつも叫んでいる。
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