捨て猫

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次の日の朝…… ご飯の美味しそうな匂いで目が覚めた。 「………おばさん……。」 「あら、春ちゃん!オハヨー。寝れたかい? 今朝ご飯作ってるから顔洗っておいで。」 「……うん。」 僕のいつもの朝ご飯は…… 自分でパンを焼いて、寝ている母を起こさないよう静かに食べていた。 たまに……僕が起きた時 母親はいない時もあった。 お仕事だから、僕の為に働いてるから…… そう思っていたから 寂しい気持ちはあっても何も文句も言った事がなかった……。 でも………僕の為じゃなかったんだね………。 .
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