捨て猫

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「今日はね、春ちゃんは違うお家に行くんだよ。 そこには沢山、春ちゃんぐらいの子供がいるから安心してね。」 「…………。」 僕は朝食を食べながら黙っておばさんの話しを聞いていた。 その施設の人が来るまでに、ある程度の荷物をまとめるよう、おばさんと自分のアパートに戻り荷造りをした。 僕の今年の夏休みは……… とても暑くて、胸の奥も熱くて……… 母親の写真だけ一枚 アルバムから剥がしてポケットに突っ込んだ。 .
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