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『ちょっと聞いてるの??』
その声に現実へと引き戻される。
『あぁ、詳細は任せる』
『それにしてもわざわざ警視正が自ら捜査に加わらなくても良かったんじゃ無いですか??』
怪訝な表情で俺を見つめるコイツは、一 叶(ニノマエ カナウ)警部。
俺とは同期で捜査員から異例の警部となった。
見た目は怪しげな色気があるが捜査や行動は的確かつ迅速だ、武術にも長けていて力強いパートナ―でもある。
『2人の時は敬語はよせ、変な感じがしてならない』
『分かった、ねぇもしかしてあの件で何かあるんじゃない??』
さすがに鋭い……。
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