独り部屋の中~in the room~

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ピンポーン……ピンポーン……… 「…ん……誰なんだ……」 聞き覚えのある電子音が俺を夢の世界から連れ出した。 客の知らせを告げる、インターホンの音である。 (ちくしょう……せっかく良いところだったのに…) 良いところだったとはもちろん夢の話だ 俺が見ていた夢は、よく覚えてないがいい夢だった気がする インターホンさえ鳴らなければ更にいい夢だったのかもしれなかったのにな……… そう考えるとなんだか無性に惜しく感じてきた ピンポーン………ピンポーン…… 電子音は余程俺に出てきて欲しいのか、未だに鳴りやまない ふと、時計に目をやる、時計は2時ちょいすぎを指していた
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