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本来なら、客をむかえるのが当たり前なんだろうが、生憎だが俺は体調不良である。
そして身体の方も、先ほどの夢の続きを求めているのか、瞼(まぶた)がパチクリしている。
(悪いな……今回は出直してくれ……)
俺は再び夢の世界へと飛び立とうと、まぶたを閉じた。
俺が瞼を閉じてからも、数回インターホンが鳴ったが、流石に中に誰も居ないと判断したのか、部屋にまた静けさが舞い戻って来た。
俺は1つばかりため息をついて、睡魔に身をゆだねる事にした。
「おやすみー」
静かな部屋に俺の声が響く…。
(誰も返答する訳もないのにな、なにいってんだか…。)
仕方なく自分で答える
「おやすー。」
(…うわぁ……切ねぇ…。)
と、そんな一人芝居をしていた時であった。
―――ガチャッ
(ガチャ……?)
「はっ!?」
あまりにも予想外な音に俺は飛び起きてしまった。
言わなくても解るかもしれないが、あえて言わせてくれ
「誰か……入ってきた…?」
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