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というわけで俺は全力疾走でこの場を後にすることにした。
しかしながら、彼女達はあきらめてくれず俺の後ろをしっかりついて来ている。
頼むから勘弁してください。
「……ト」
後ろから俺を呼ぶ声がする
しかーし!振り向いたら負けである。俺は全力疾走を続けた。
「……まと!」
しつこい奴だ…まだ付いてきやがる……
だけどな、俺も負ける訳には行かないんでね
俺はひたすら走った
「……と…」
声が遠くなる。どうやら俺の勝ちのようだ。
俺は走るのを止めて、休憩をしようとしたその時であった
「いい加減に起きろ!馬鹿大和!!」
音にするなら「ドカ!」とでも表記した方がいいだろうか……
鈍い音とともに俺の後頭部に衝撃が走った
「痛っ!」
頭を抱える俺
「ようやく、お目覚めのようね」
と一人の少女
俺はどうやら、夢を見ていたらしい。あぁ、夢で良かった。
思わず安堵の息を漏らす。
そして、投げ槍気味に少女に訪ねる
「もう少し優しい起こし方はできんのか」
「あら、優しくしてたわよ。でもあんた優しくすればするほど安らかに眠るんだもん、強硬手段にでたわけ」
「まぁ、百歩譲って寝いてた俺が悪いとしよう。けれどな……」
俺は少女の右手に握られていた獲物を見つめながら
「寝ている人間を竹刀で叩き起こすのはどうかとおもうぞ?」
「うっ……」
少女の右手にはしっかりと竹刀が握られていた。
「なによ!アンタが起きないから悪いんじゃない!」
「……もういいよ」
俺は諦める事にした。
どうやら俺は6限目の英語の授業を寝て過ごし、SHRが終わっても寝ていたらしい。
俺は時計をみる、時計の針はもう5時を回っていた。
俺は少女に訪ねる。
「もしかして、俺が起きるのを待ってた?」
「違うわよ馬鹿、日直の仕事を片付けてたらこんな時間になっていただけ」
竹刀を片付けながら少女は言う
「そうか…」
俺は机から立ち上がり、帰り支度をする。
少女も俺に続いて帰り支度をする
「ねぇ……アンタ…今日暇?」
少女が俺に訪ねる
「これといって用事はないが……どうした?」
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