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「なら、ちょっと付き合ってくれない?少し手伝って欲しいことがあるの」
「どうせ、拒否したらまたそれで殴るんだろ?」
俺は竹刀の入った袋を指差す
「私もそこまで傍若無人じゃないわよ。まぁ、拒否権が無いのは確かたけどね」
「はぁ……」
俺はため息をつきながら教室を後にした
後ろから少女の俺を呼ぶ叫び声が聞こえてくるが、俺は無視を決め込んだ。
話はかわるが
夢で告白を断ろうとしたのには理由があると思う。
夢とはいえ美少女に告白されて断ろうとする男子は少ないだろう。
じゃあ、何故に俺は告白を断ろうとしたのか?
答えは単純明確であり、また至極シンプルなものである。
俺にだって好きな人の一人くらいいるさ。
それが多分、夢に反映されたのであろう。
後ろから、俺の方へ走ってくる少女
既に、竹刀を大きく振りかぶっている
一体、彼女の何処を好んだんだろうな、未だにわからない。
俺はそんなことを思いながら白刃取りの構えを取った。
「スパァン」
音が廊下に響いた
俺の手をすり抜け、頭には見事に竹刀が打ち込まれている……
彼女に告白する前には、この世にいないかもな
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