ｱｽﾍﾟﾙｶﾞｰ症候群と気付かれずに

保育園児の頃

　
１つ目

自分がした悪いことを隠そうとする。

当時ポンキッキーズという番組が大好きでみていたんです。
でも最後まで見ると遅刻してしまう。
普通は途中で見るのをやめて保育園に行くでしょう。
実際友達はそうやっていました。
でも私は遅刻するとわかっていながら最後までみてしまうんです。
そうすると保育園で「なんで遅れたのかな？」って聞かれます。
その瞬間、もうどうしていいかわからなくなるんです。
とにかくバレないようにって頭が行くんです。
そして「弟の着替えが遅くて」などと嘘をつく。

これは今でも変わりません。
さすがに嘘は付かないけど、まず最初にバレないようにって思ってしまうんです。
考えられる理由は本当のことを言ったときの相手の反応がわからないから。
怒りだす人もいれば穏やかに理由をきく人もいる。
相手がどんな反応をするのかわからないのがなによりの恐怖だった。
今は今までの経験で公式(*1)があるけど、当時はまったく資料となるものありませんでしたから。

(*1)公式
これも私だけの意味合いがあります。
相手が怒った→謝る
といった相手の反応に対する自分の行動をマニュアル化したものを公式と呼んでいます。
数学が好きだったから。